キーの指定と値の取得

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辞書型のオブジェクトでは1つの要素はキーと値のペアから成り立っています。値についてはリストや文字列における要素と同じように全てのオブジェクトが指定可能ですが、キーについては制約があります。

キーにもオブジェクトを指定しますが、指定できるオブジェクトは変更が出来ない型に限定されます。変更できない型としては数値やオブジェクト、そしてタプルがあります。ただしタプルの要素の中に変更可能なオブジェクトが含まれていた場合は使用できません。リストや辞書のようにオブジェクトが変更可能な型はキーとして使用出来ません。

次のようにキーに数値や文字列を使用することは出来ます。

{1:"A", 2:"B"}
{"JP":u"日本", "CA":u"カナダ"}
{(50, 100):"Apple", (120, 150):"Melon"}

次のようにキーにリストや辞書、そしてタプルの要素にリストなどの変更可能なオブジェクトが含まれている場合は「TypeError」となります。

{[1,2]:20}
{{1:"A"}:20}
{(50, [10,20]):20}
キーを指定して値を取得する

辞書型のオブジェクトを作成したあとで、キーを指定して値を取得するには次のように行います。

辞書オブジェクト[キー]

辞書オブジェクトの中の要素の中からキーが一致する要素を検索し、その要素の値を返します。

具体的には次のように記述します。

dict = {"yamada":75, "endou":82}
value =  dict["yamada"]

上記ではキーが「yamada」の要素の値を取得しています。

なお存在しないキーを指定して値を取得しようとすると「KeyError」が発生します。

サンプルコード

では実際に試してみます。

#coding: UTF-8

dict = {"itou":64, "yamada":75, "endou":82}
print dict["itou"]
print dict["yamada"]
print dict["endou"]

上記を「test2-1.py」として保存します。保存する時の文字コードはUTF-8です。そして次のように実行して下さい。

キーの指定と値の取得

( Written by Tatsuo Ikura )