四則演算
数値は四則演算を行うことができるように演算子が用意されています。基本的な四則演算を行うための演算子は次の通りです。
演算子 | 内容 | 例 |
---|---|---|
* | 乗算 | 5 * 3 |
/ | 除算 | 8 / 2 |
+ | 加算 | 3 + 6 |
- | 減算 | 5 - 2 |
例えば加算を行うには次のように記述します。
10 + 8 # 18 10 + 8.0 # 18.0
上記のように演算子の両端の数値は同じ型である必要はありません。演算の対象の数値が異なる型の場合は、まずより複雑な型へ変換が行われます。例えば整数と長整数の演算であれば整数が長整数に変換されて演算されます。長整数と複素数の演算の場合は、長整数が複素数に変換されたから演算されます。よって演算の結果は常に複雑な方の型となります。なお、どの型がより複雑化は次を参照して下さい。
[複雑] 複素数 浮動小数点数 長整数 整数 [簡易]
なお除算を行う場合は注意が必要です。対象の数値のどちらかが浮動少数点数であれば結果は浮動小数点数ですが、整数と整数の除算の場合は小数点以下が切り捨てられて結果も整数となります。(切捨ては結果の数値を超えない値へ切り捨てられます。負の場合は注意して下さい)。
17 / 5 # 3 -17 / 5 # -4
除算を行う演算子は「/」の他に「//」も用意されています。
演算子 | 内容 | 例 |
---|---|---|
// | 除算 | 8 // 2 |
「//」演算子では浮動小数点数の場合であっても演算結果は小数点以下は切り捨てられます。
17 // 5 # 3 17.0 // 5 # 3.0
他にも次のような演算子が用意されています。
演算子 | 内容 | 例 |
---|---|---|
% | 剰余 | 5 % 3 |
** | べき乗 | 5 ** 2 |
剰余は演算子の左辺を右辺で割った余りです。またべき乗は演算子の左辺を右辺の値で累乗した値です。
5 % 3 # 2 5 ** 2 # 25
では実際に試してみます。
#coding: UTF-8 print "10 + 8 = ", 10 + 8 print "10 + 8.0 = ", 10 + 8.0 print "10 / 3 = ", 10 / 3 print "10 / 3.0 = ", 10 / 3.0 print "10.0 / 3 = ", 10.0 / 3 print "17 / 5 = ", 17 / 5 print "-17 / 5 = ", -17 / 5 print "10.0 // 3 = ", 10.0 // 3 print "10 // 3 = ", 10 // 3 print "10 % 3 = ", 10 % 3 print "5 ** 3 = ", 5 ** 3
上記を「test2-1.py」として保存します。保存する時の文字コードはUTF-8です。そして次のように実行して下さい。
( Written by Tatsuo Ikura )